写真
雅楽・舞楽の集い
舞楽【敷手】
舞楽は平安時代の近衛の武人の正装であった 蛮絵装束(ばんえしょうぞく)を着た 4名の舞人による 「敷手」を舞ってくださいました。
令和四年『雅楽・舞楽の集い』
令和二年からコロナウイルスで中止しておりましたが、三年ぶりに《演奏団体 主韻会》の方々による雅楽・舞楽の集いを開催いたしました。
雅楽は世界最古のオーケストラと言われますが、雅楽=神社のイメージですが、初めは仏教とともに大陸から伝来しました。
『天から差し込む光』を表す笙(しょう)「天の音」
『天と地の間を縦横無尽に駆け巡る龍』龍笛(りゅうてき)「空の音」
『地上にこだまする人々の声』篳篥(ひちりき)「地の音」
この管楽器を三管といい、合奏することで宇宙を創ることが出来ると考えられてきました。
主旋律は、篳篥。
音程が不安定な楽器で、龍笛が篳篥が出ない音をカバーしたり旋律をより豊かにします。
笙は独特の神々しい音色で楽曲を引き締める役割をし、篳篥や龍笛の演奏者にとって、息継ぎのタイミングを示したり、テンポを決めたりといった役割をしています。
雅楽・舞楽のつどい
秋の名月を賞でる『観月の夕べ』Part2
舞楽とは、雅楽器を伴奏として舞を舞う曲のことをいいます。
舞楽 陵王(ぶがく りょうおう)を龍頭を模した舞楽面を着け、金色の桴(ばち/細い棒のこと)を携えています。
舞楽が加わると、また迫力のある演奏になりました。
ご参加いただいた方々が すごく良かったと口々におっしゃっていただき またこのような機会を設けていきたいなと思いました。
秋の名月を賞でる『観月の夕べ』のお誘い
今年は暦の関係で、迷月が三回観ることが出来る 奇跡の秋です。
171年ぶりに『後の名月』なるものが、11月5日に出現しました。
11月3日に例年開催されています如意輪観音御開帳に併せて、雅楽をお寺でどうですかと檀家様のお方から紹介され、二日早いですが、『後の十三夜』を賞でる風雅を催してみてはと思い立ちました。
今回は、名古屋の柴垣治樹社中に雅楽と舞楽を特別にお願いすることができ、たくさんの檀信徒さまや、友人、知人をお誘いいただき 風雅な世界の夜を楽しむことが出来ました。
雅楽の演奏は、 天井が高い本堂にマッチし素晴らしい音響効果となりました。
舞楽は 迫力ある演技に皆さん見入っておられました。
ご参加くださった皆さんが帰られるお顔は、とても にこやかで、このような機会を与えてくださった 檀家様に感謝したいと思います。